smooch【BL/完結】
「ちょ、せんせー!起きてる?
ねえ、……起きてる!絶対起きてる!」
薄い体の、なけなしの肉付きのいい部位を揉んでみると、バッと顔を上げた。
そして俺の目が開いている事を確認して、焦るのと怒りの中間の反応をとった。
「うん、起きてるよ」
君も起きてたね、と腕を背中に戻しながら言う。
「起きたんなら、もう離せ、って……」
今更抵抗を始めた彼を、
より強く抱き寄せて、口を封じる。
別に黙らせるつもりは無かったから、彼が勝手に黙ったとも言う。
折角だから、もう少し。
まだ目覚ましだって、鳴ってないんだし。