smooch【BL/完結】
「ところでこれから何処に行くつもり?」
「何処だと思う?」
チラリと横目で見やると、
彼は窓の外を見ていた。
「楽しい所とか言ってなかった?」
「行きたいの?」
「……遠慮しときます」
少し考えてから、彼は答えた。
「じゃあさっき家の鍵を君が
出したんだから、俺の家にしようか?」
そう言うと、
またもや不審そうな顔をした。
「アレだよね、
一見爽やかそうに見えて
実はむっつり系の顔だよね」
「どんなだよ。君の中の俺のイメージ」
まぁ、
外れてはいないのかもしれないけれど。