100万回目の涙
喜び アタシたちはしばらく黙って見つめ合っていた。略奪愛、横恋慕・・・。中学生のアタシたちにとっては難しいコトだった。でも圭と手を握っているこの今の瞬間、アタシたちの中でなにかが始まっていた。
「あっ・・・わりぃ。」
「えっ・・・・いやー・・・」
「悪かったな。汗ばんだ手で握ってしまって」
「全然・・・」
「・・・英莉」
「うん?」
「お前顔真っ赤だぞ?大丈夫か?
「え・・・」
「ホラ、俺のジヤージに貸してやるよ。」
圭が小さな声で話しかけてきた。アタシはその内容もほとんど覚えてない。圭のジヤージの匂いがアタシを包んだ。ほのかに暖かい。
「行こうゼ?」
「ウン」
大好きだ
圭ー・・・・
「あっ・・・わりぃ。」
「えっ・・・・いやー・・・」
「悪かったな。汗ばんだ手で握ってしまって」
「全然・・・」
「・・・英莉」
「うん?」
「お前顔真っ赤だぞ?大丈夫か?
「え・・・」
「ホラ、俺のジヤージに貸してやるよ。」
圭が小さな声で話しかけてきた。アタシはその内容もほとんど覚えてない。圭のジヤージの匂いがアタシを包んだ。ほのかに暖かい。
「行こうゼ?」
「ウン」
大好きだ
圭ー・・・・
