徐々に僕は君色に染まっていく
『覚えて・・・くれてたんだ』
嬉しくて泣き出しそうな僕に君はまた照れもせず言った

「とっても、優しい笑顔で忘れられなかったんですよ」
顔がほてっていくのが容易に感じられた

『あ、ありがとう・・・じゃぁ僕、行くね』
自分でも感じ悪いのは分かってる
だけど頬が熱くて仕方ないんだ
心臓が張り裂けそうだよ・・・

「あ・・名前!名前教えt・・」
そう彼女が叫んだのは僕の耳には届かなかった
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