これからも君だけ



このままじゃ心臓が破裂しそうで、体制を直すとゆっくりと離れる。





「あの、朝陽先輩何でここに…?」




赤面した顔を隠すように話題を変えた。





「生徒会室に忘れ物を取りに来たら明かりが付いてるの見えたんだよ。まさか陸ちゃんがいるとは思わなかった」





朝陽先輩は右手に持っていた忘れ物らしき資料を見せてくると、はにかむように笑う。





うぅ…やっぱり朝陽先輩の笑顔は眩しい。





「どうしたの?一人で練習?」





「はい、さっきまでは未来もいてくれたんですけどお稽古で帰りました」





「そうなんだ、陸ちゃんは何にでも熱心で偉いね」





私の頭にポンっと軽く手を乗せる朝陽先輩






「いえいえ!私ダンス下手なので練習しないとダメで…」






「そうなの?」





「はい…ものすごく下手なんです…」




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