これからも君だけ
とりあえずどんどん不機嫌になっていく湊君をほっとくわけにもいかず、おずおずと右手を差し出した。
けれどそれは湊君の求めていたモノとは違ったらしく、少し眉間にシワが刻まれたかと思うと…ガッと勢いよく両手を掴まれる。
でもだからといって湊君は何をするんでもなくて、ただわたしの手をギュッと握りしめてくるだけ。
「あの…本当にどうしたの?」
湊君の不思議な行動に、思わず首をかしげる。
「意外とムカつくもんだな」
「ムカつく?」
「仕方ない事ってわかってても、目の前で見せ付けられると意外とムカつく」
なんの…こと?
湊君の言っていることがちっとも分からなくて、軽く首をかしげると湊君はその綺麗な顔に少し眉間のシワをよせた。
「お前に…他の男が触ってんの見るとムカつくんだよ」