甘い恋には遠すぎて
席替えが行われ、俺は麻由子とみや美に挟まれた。
麻由子は、なんだかんだと話し掛けてくる。
気を遣ってなのか、一生懸命感が伝わってくるから、それなりに会話を交わす。
それにしても感じる……
ビシビシと感じる……
ゾクゾクする……
みや美、お前は、なんで俺の事をそんなに見てるんだ?!
−貴也が好き?−
そんな事聞いたからか??
それとも俺が珍しい生き物に映ったか?
みや美が貴也と話しながらも、俺は視線を感じていた。
あぁ……手か?