レンアイ 遊興
一階に繋がる階段を降りようとしたところで、そんな声が聞こえてきて、思わず足を止める。
…拓馬。
さっき見たからわかる。あれは紛れも無く、副会長でもあり、つくしちゃんの幼なじみでもある中村拓馬だ。
「小さかった頃からずっと。つくしが好きなんだ」
拓馬がつくしちゃんを抱きしめていて…。
まさかのつくしちゃんの告白現場に頭が更に真っ白になる。
「…返事はすぐにとは言わない。ゆっくり考えてくれ」
そう言って更にぎゅっと強くつくしちゃんを抱きしめる拓馬。