レンアイ 遊興
それほどまで罪悪感を持ったのだろうか。
「いいよ」
「えっ」
「大丈夫だよ」
知美の目が見開く。
「ありがとう…空」
普段見せない知美の姿にふっと顔を緩ませる。
「ねぇ、空。私二人のこと応援するね」
にっこり笑った知美にオレも微笑み、下駄箱を後にした。
これで丸くおさまると思いながら。
いつもの帰り道を一人で歩く。
やっぱりつくしのいない帰り道は長い。
ふぅと息を吐いて、ポケットに手を入れる。
つくしは今頃、朱音と遊んでいるんだろうな。