エリートな彼に甘く奪われました
「だが、君はそう言うけど、少なくとも僕は彼女を不安にする要素を持っていない」

「……?」

彼がじっと彼を見ている俺の向こう側に視線を移す。

森山がこちらに向かって駆けて来ていた。

「浅香さーん、お昼ですよ~」

あれ?昨日の俺の話を分かってくれたはず…。

「じゃ、僕はこれで。
君は君でうまくやるといい」

彼はまたにこりと微笑んで去っていく。

「………。」

何なんだよ、本当に。

その後ろ姿を見ていると腕に何かが飛び付いてきた。

「今日は外に食べにいきましょ」

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