エリートな彼に甘く奪われました
「やあ、七瀬さん。遼とはゆっくり過ごせた?
こいつさ、向こうにいる間中、君に会いたがって、帰る、帰るってうるさくて。
お陰で遼とチームの俺達は夜は飲みにも行かないで、ひたすらホテルの部屋でパソコンとにらめっこだよ。
まあ、俺はお陰でこっちでの急用を済ませられたし、他のやつらも今頃ゆっくり観光気分を味わってるだろうけどさ。

こいつ、君にイカれちゃって、寄って来る女みんなを邪険に扱うから、俺なんてフォローで大忙しだよ。」

釜田さんは困惑する遼を他所に一気に話す。

「おい、釜田、やめろって」

遼は立ち上がって釜田さんの肩を掴んだ。

「あらあら、いつも余裕の遼ちゃんが愛ちゃんの事になるとえらく感情的だね」

釜田さんはニコニコと遼を見ながら言った。

………。

本当にそうなの?

仕事を早めてわざわざ会いに帰って来てくれたの?

普通に考えても今回の帰郷は不自然だ。

沖縄リゾート開発企画は社運を握る程の大きな企画で遼達、選抜チームには呑気に帰って来られる余裕なんてないはず。





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