エリートな彼に甘く奪われました
「いや、そういう事じゃないんだ、比べられる話じゃない。
今の俺にとって女は愛だけなんだ。
君を好きとか、嫌いとかそういう事じゃない。」

遼は静かに低い声で彼女にそう告げると、また私の方に向き直った。

「じゃあ、そろそろ行かないと。大丈夫?一人で帰れる?
また泣いちゃうかな…。二週間だけだから待ってて。」

そう言いながら私の頭をくしゃくしゃと優しく撫でた。

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