エリートな彼に甘く奪われました
定時終了と共に釜田達と打ち上げ会場に向かった。

俺たちの後ろをいつの間にか大勢の女性社員が追い掛ける様に付いてきていた。

『浅香さん、参加かな』
『きゃー、ラッキー、でも珍しいよね』
『また森山さんに無理矢理誘われたんじゃない』
『あの人、彼女気取りですよね』
『私だって立候補したいっ』
『でも浅香さんの彼女だなんて、あの顔で横にいられたら絶対緊張しちゃう。やばいよね』
『うん、やばいやばい』



きゃー、なんつって盛り上がってるけど、…あのー、本人に全部聞こえてまーす……。

なんで女の子達って集まるとは、きゃーきゃー言うんだろう。よく飽きないな。

「ほんと、俺もお前みたいだったらな」

同じく会話を聞いていた釜田が恨めしそうに隣で俺を睨んでいた。






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