エリートな彼に甘く奪われました
彼も私をじっと見ていた。

「遼?どうしたの」

悲しそうにふわりと笑いながら彼は目を逸らした。

「俺は、いつも君を欲しがるばかりで……。
愛は俺のせいで最近辛い目に合ってたのに」

え…?

そんな、…そんな事、あなたさえいてくれるなら私は何でもないわ。

「今日も調子が悪かったんだよね?」

「え?うん、何だか気分が重くて…。

でも、遼に会えたから、もう、大丈夫よ」

「だけど俺は、自分の事ばかりで…」








< 213 / 236 >

この作品をシェア

pagetop