エリートな彼に甘く奪われました
「わかった」

彼は起き上がるとベッドから降りて袖口のカフスボタンをすっと外しドレッサーの上に置いた。

シャツを脱ぎ椅子に掛けると振り返って私をじっと見詰める。


細く逞しい肉体に目を奪われているとゆっくりと私に近づいてくる。

ベッドの横で立ち止まるとごくりと唾を呑み込んで私を見下ろす。

ギラギラした美しい視線に吸い込まれる様に目が離せない。

私の背中がゾクッと震える。

彼から先ほどまでの甘い柔らかな印象が消え失せている。

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