エリートな彼に甘く奪われました
彼が会社の廊下を歩いただけで、あちこちから聞こえる女性社員達のため息や小さな歓声。

そんな場面をこれまでに何度も見てきた。

もちろん、私も彼の様な人を見ると吸い込まれて目が離せなくなるけれど、当の本人である彼はそんな女性達の視線を喜んでいる風でもなく、むしろ困っている様な感じだった。

そんな彼の様子がさらに女心をくすぐるとも知らないみたいに。


その、彼が、私を抱き締めて強く求めている。

その事実に意識が朦朧となる。

う…うそ、どうしよう…。




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