エリートな彼に甘く奪われました
驚きで声が出ない。

きっかけを作ったのは俺だけど、彼女の方からも俺を求めてきた。

「え…」

突然の不意打ちに俺は固まってしまった。


「だめ…ですか?
森山さんの事とか、気になりますか」

は?

何故ここで、森山?

悪いけど、今の今まで存在すら忘れていた。


「な、なんで?森山とは何もないよ」

「私、彼女と同期なんです。彼女、前に『もうじき浅香さんとうまくいく』って、話してたから…。
私、邪魔するつもりなんて、なかったんだけど…。

浅香さんが、好きだなんて言うから。

本気な訳ないって分かってるけど、…浅香さんと、そうなりたいって、私…」



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