エリートな彼に甘く奪われました
「ご、ごめんなさい、私、そんな意味じゃ…」

彼はまたふふっと微笑んで、

「謝る事ないよ。怒ってないよ。愛は可愛いね」

と言って私の肩にチュッと口づけた。

「………!」

それだけの事で心臓がドクン!と揺れる。

私、こんなすごい素敵な人とあんな事…。

今更ながらに彼が、あの浅香さんだと実感してドキドキしてくる。

「よっ…と」

彼は起き上がりベッドから降りると下着を身に付け、

「俺のスーツ、もう乾いてるかな」

と言いながら浴室へ向かった。

浴室乾燥にしてあったので乾いているだろう、と思いながら私も素早く服を着る。



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