Sky heart
ありとあらゆるところが痛くて痛くて。
悲痛な悲鳴を上げているのだけれど、あたしはそれに答えてあげることができない。
耳を貸すことすら、できない。
お父さんとお母さんは、何も聞いてこなかった。
お姉ちゃんはただただ泣いているだけだった。
それがいいのか悪いのか、あたしにはとても良い答えなんて出なかった。
ただこの苦しい空気に。沈黙に。
あたしは逃げるように目を瞑って、世界を全て黒く塗りつぶした。
今度目を開けたとき、世界が滅んでいますように。
そう祈りながら、あたしは浅い眠りについた。