Sky heart




突如、突風が吹いた。
ぐらっと傾く体。



落ちる瞬間。





あたしは――――必死にフェンスを掴んでいた。





なんでこんな風にしてしまったのか分からない。
どうしてこうなってしまったのか、分からない。




このまま〝事故〟としてここから落ちることができたかもしれないのに。
あたしは、必死にフェンスを掴んでいた。




考えもしなかった行動に、あたし自身がとてつもなく驚いた。




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