Sky heart
あたしはこの世界にいてはいけない人間。
それはもう、十分痛いほど分かっている。
分かってる。
知ってる。
だから…もうやめて。
邪魔をしないで。
このまま少年が引き下がってくれることを祈った。
しかし、彼は躊躇することなくこう言ってみせた。
「だから言ってんじゃん。ここ俺の好きな場所。仮にアンタがここで死んで、ここの自縛霊にでもなったら困るわけ」
な…なんだそれ。
言い返すどころか、少年のその聞いたことのない言葉に、あたしは言葉を失ってしまった。
まさか、そんなことを言われるなんて思ってもみなかった。
唖然とするしかないあたし。
少年は未だ、冷たい瞳であたしを見ている。