プラトニック・ラブ




「んだよーったく」



「人を笑いのネタにすんじゃねぇよ」



「っち」



小さく舌打ちをすると深谷は再び目を閉じた。


あたしも一緒に目を閉じる。



一安心した途端に再び睡魔がやってきた。


瞼がだんだん重くなってくる。



日当たりが良すぎる。



「あたし寝る」



目を閉じたまま呟く。



「俺も寝る」



きっと深谷も目を閉じたまま言ってるんだろうなって予想できる。



「ねぇ深谷」



一応言っておきたいことがある。


これを言ったことで怪しまれるかもしれないけど、ちゃんと言っておきたい。



「…うるせぇな。 寝かせろよ」



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