プラトニック・ラブ
〝行かないで〟
そんな一言すらも言葉にできない。
結局はいつも甘えていた。
こうなっても迅が振り向いてくれる。
ソッと優しく抱きしめてくれる。
なぜだか分からないけれど、そんな安心感に似たようなものがあった。
今だってそう。
振り向いて触れてくれるって思っている自分が確かにここにいる。
だから自分から動かないのかもしれない。
甘えてるから動けないのかもしれない。
これが〝甘え〟なのかもしれない。
あたしは完璧に甘えている。