プラトニック・ラブ




ポン、と。




「………っ」




不意にあたしの頭に温かなぬくもり。


あたしは息を殺したまま目を強く閉じる。



そうすれば、聞こえてきたのは小さな声。





「………ごめんな」





今にでも消えてしまいそうなとても小さくて寂しそうな声だった。




ズキン、と。



痛い。

痛い。



胸が痛い。



苦しい。




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