プラトニック・ラブ
あたしは迅の腕が緩んでいるのを良いことに、少し強く迅の胸を押した。
トンっと。
気を抜いていた迅のおかげで距離が生まれる。
弾かれたように顔を上げれば、少し頬を染める迅の顔があった。
「っ」
不意打ちだと言わんばかりに、眉を寄せてあたしを見つめる迅。
なんだかそれがすごく可愛く見えて、思わず笑ってしまった。
「…何だよ」
「いや、何でもないっ」
幸せだ、と思う。
物凄く。
心が温かくて、どうしようもない。
好き。
すごく好き。
すると迅はいきなり顔を寄せてきた。