ma Cheri
The 王子様、鍵谷蓮司
彼が転校してきて1か月がたった。
彼との接触はなく、安定した生活を送っていた。
彼はというと容姿端麗なのは転校してきた時からわかっていたけど実は頭脳明晰なうえスポーツ万能だということも反応したため学校全体でモテモテに。
今では学校の女子の大半が所属するほどの大掛かりなファンクラブがあるらしい。
誰かに名前を呼ばれたかと思い後ろを振り向くとそこには同じクラスの花村さんがいた。
「ごめんね、今日掃除当番変わってほしいの。」
にこにこ笑う花村さんは最後にカギタニくんが放課後にバスケをやるのだと自慢げに話していた。
めんどくさい、やってあげるから早くどこかに行ってくれないかな。
とぼんやり思っていると満足したのか花村さんは去って行った。
サッサッと私が箒で掃く音が教室内に響く。
玲ちゃんはおけいこで快は部活だから独りなのはしょうがないんだけどね。
「楢山紫恵里…」