君と私の特別
「大丈夫か?」
私を抱きしめるように支えながらたっくんが言った
たっくんがそばにいる
暖かい‥
安心する
「今保健室に連れてってやるからな」
「やっ」
考えるより先に言葉が出た
やだ
離れたくない
「は?」
意味が分からないと言った表情でたっくんは言った
「お願い‥
ちょっとだけでいいから
もう少しだけこのままがいい」
こんなに素直な私は変?
でもいいよね
今くらい
だってこんなに幸せなのは久しぶりだもん