マジで恋する10秒前!?


――でも、できないんだよ。



あたしは、そっと流雅のもとに近寄って・・・抱きしめた。



「ちょ!?・・・おい....音彩!!」


「ありがとう・・・ありがとう・・・・」



「ありがとう」何かじゃ絶対に足りないけど


今は・・・そんな言葉しか見つからない。




今のあたしが知っている、最大で最愛の言葉。



あたしは流雅の背中に手を伸ばして、さらの強く抱きしめる。



恥ずかしい?


そんなこと....今のあたしには分かんない。



バカだから...あたしはバカだから、バカが出来る最大の事を流雅にぶつける。
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