マジで恋する10秒前!?
「それじゃあ…ね」

一度も後ろを振り向かず前だけを向いて全力で走った。



親友の中にいる、大切な命を祝福出来ない自分。


明良と菜々子の間にできた…神から授けられた命。


ホント...親友…失格だよ。


あの場にいたら…私は菜々子と、もう親友として接する事が出来なくなるから...


冬の風を切り裂くように走る。

髪が、バサバサと舞い上がり視界が悪くなる。



もう最悪……。
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