あなたは誰と恋をする?
理系特進クラス
新学期。
あたしは、1年生からの親友《安達里菜》と学校に向かっている。
「琴女、理系だもんなぁ〜校舎離れちゃうね…」
「うん…めちゃくちゃ淋しいよ…」
「今年は理系に女子何人いくんだろね〜
一コ上の先輩いわく、毎年理系にいく女子は30人くらいらしいけど!」
「…どうだろ。少なくとも、あたしのまわりには理系に進む子はいないけど…」
「不安じゃない??」
「ん〜別に?」
「琴女すごい…あたしは無理だなぁ…
もしかして、理系は琴女一人だったりして♪」
「さ、さすがにそれはないでしょう…」
「でもさぁ〜
美女トップ3の琴女が理系いったら、理系男子ウハウハになっちゃうね♪」
「…う、ウハウハって久々に聞いたかも…」
理系に進む女の子が、なかなかいないのは十分わかってる。
あたしは人見知りとかするタイプではないし、女の子があたしだけなんて有り得ないし…
きっと大丈夫な…はず。