禁断兄妹恋愛
髪を水色のタオルで拭きながら、リビングのドアを開けた。




キッチンでしゃがみこむ柚奈。




「柚奈!!……大丈夫?」




びっくりした様子で顔を上げると柚奈はまた、微笑んだ。




「大丈夫だよっ♪ちょっと眠いだけ………」




笑いながら立ち上がると、また何かを作り出した。





「何作ってんの?」




「ん〜‥ロールキャベツ」




「そっか…」





ぎこちなく終わる会話に、また違和感を感じる。




柚奈の息が荒い




小刻みに震える体




無駄に多く喋る




無駄に多く笑う




今日の柚奈は本当におかしい。
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