黒猫*溺愛シンドローム
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……なんで、こんなことになってるんだろう?
「うわぁっ。なんか夢みたい」
隣でキラキラと瞳を輝かせながら、嬉しそうに微笑む女の子。
「まさか、本当に来てくれるとは思わなかったぁ」
言いながら、ぴったりと俺の隣にくっついて。
「噂の“王子様”と遊べるなんて…レナ感激っ」
“レナちゃん”が、上目遣いで俺を見つめた。
……うーん。
時は放課後。
ここは、とあるカラオケボックス。
明らかに場違いな空間に、俺は座っている。
……なんで?
今日の放課後は、珍しく何も予定がなかったから、“彼女”と一緒に帰ろうと思ってたのに……
久しぶりに2人きりの時間を満喫するつもりだったのに……
「私、くるみと約束があるから」
さらっと言って、さっさと教室を出て行ってしまった彼女。
呆気に取られている俺を、
「ほら。浅海もあー言ってることだし…行くぞ。」
ダイスケが無理矢理連れ出したんだ。
そして…
今に至る。