愛なんて知らない Ⅲ









燐は驚いた顔をしている





「早く・・・・」





「えっ」






「早く殺しなさいっ」



私は急いでそう言う






「ねぇ、愛美?

愛美は死のうとしてるんだよね?


どうして?どうしてなの?」



百合香は涙を流しながら言う






「俺は愛美が好きだ

死んで欲しくないし一緒にいたい


一緒にいてくれなくてもいい・・・・

だから生きろ」



楓は意思の強い瞳で私を見つめる








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