愛なんて知らない Ⅲ









「愛美、俺は愛美の

あの言葉に凄く救われたよ

愛美のおかげで父親との関係もよくなった


俺は欲張りだから・・・・



これからも一緒にいたい」



匡はいつもの優しい微笑みを見せた






「愛美」


慎の低い声が聞える





「生きろ

死にたいなんて考えるな」



真剣な顔でそう言う





「そんな事言わないでよ・・・・」


死にたいなんて・・・・

考えられなくなっちゃうよッ





「愛美」




「は・・・やと?」







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