愛なんて知らない Ⅲ
「俺、人間の為に命削ろう
なんて考えは全くなかったんだ」
隼斗は遠くを見るような目になった
「命を削る?」
私は顔をしかめる
「あの呪いは命でもかけなきゃ
絶対に解けないよ」
隼斗はまたニコリと微笑んだ
「・・・・本当にごめんなさいっ」
迷惑かけてごめんなさい
でも私は・・・・ッ
「ごめんっ隼斗」
私の目にまた涙が溜まる
「愛美だから助けたんだ
それに俺、生きるたくもないし」
「隼斗は大丈夫」
私は少し微笑んだ