愛なんて知らない Ⅲ










「かえ・・・・で?」



目には絶望と悲しみが混ざっていた





「どうしたんだよ!?」



俺は慌てて愛美を支える






「何でもないよ」


涙を流しながらも笑顔で答える





「何でもないわけねぇだろ!!」




(こんなになって・・・・

何でもないなんてありえないだろッ!)






「楓・・・・助けて!!」



愛美はもう限界のように泣き叫ぶ





「愛美、どうしたんだよ・・・・」



本当に心配で、見てるのが辛い・・・・








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