LOVE GAME




チクッと痛みが走って




「 待って・・! 」




胸をドンッと押すと
あたしから少し離れた彼が
ペロリと唇を舐めて、笑った。




「 脱げよ 」


「 ・・・え? 」


「 いつものでいいだろ? 」




確かに、彼がつけたキスマークは
いつものスーツなら見えない。




「 ・・・ 」


「 優奈? 」




あたしが裾をぎゅっと掴んで黙り込むと
心配そうに顔をのぞいてきた。




「 だめなの・・ 」


「 何で? 」


「 地味なあたしじゃだめなの・・ 」






< 118 / 229 >

この作品をシェア

pagetop