LOVE GAME




「 んな足だして、誘ってんの? 」


「 違うよ・・? 」


「 何?痴漢にでもあいたいの? 」




いつもより短いスカートに
薄ピンクのセットアップ、
使わないと思っていた口紅。




「 ・・・何の日? 」


「 え? 」


「 パーティ?飲み会?合コン? 」


「 ・・・何も、ない・・けど 」




逃げ場を失ってしまって
壁に追い詰められて、




「 じゃあ何だよ・・? 」




顔の真横に彼が手をついて
完全に逃げられなくなった。




「 んな格好して外出れると思うなよ? 」


「 ちょっとちょっとちょっと!!! 」


「 うるさい 」




和真の顔が段々近付いてきて
キスをされるのかと思ったけど
口紅を思い出してしまって
”だめ”と首をブンブン振ると
彼が首筋に噛み付くようなキスをした。






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