LOVE GAME




”スウィートルーム”
入ったことのないあたしでも
分かるような部屋だった。
普通の部屋より絶対広いし
夜景が一望できる大きな窓、
大きなベッド。




「 ・・和真? 」




ドアを閉めてから
和真は一歩も動かない。
腰に手を回したままだから
和真が動かないとあたしも
動けない。




「 誰のこと、考えてた? 」




顔を覗き込むと
すごく不安そうな表情で




「 きゃっ 」




スタスタとベッドに近寄った後
背中を支えられながら
ゆっくりと押し倒された。




「 なぁ? 」




頬に触れる、温かい手。
不安そうな、彼の瞳に
囚われた気がして






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