LOVE GAME




「 和真 」




搾り出した声は
思ったより小さかった。




「 俺? 」




頷くと、額にキスされて
”何、考えてた?”と
耳元で囁かれた。




「 かっこいいな・・って 」




絶対、言えないって
思ってたのに




「 ・・だと思った 」




顔を上げると、
もう不安そうな顔は
どこにもなくて、




「 ハメたの!? 」




意地悪く、ニヤリと笑う
彼が あたしの両腕を
拘束した。







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