虹色の三日間

放課後になって荷物を鞄に積めている彼女の背中を目にした。癖のない髪。どこにでもいそうな高校生。俺にとったら違う。


話しかけたいが、勇気が出てこない。昨日は勢いで話しかけることができた。しかし、今日はすごく恥ずかしい。


彼女が教室から出そうだ。ここで大声でみんなを誘えば良い。日頃の俺ならできるはず。はず、なのに…。


諦めかけたそのとき。

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