五人組
4.3かおりさんの想い


「あっかおりさんっ」

「!たしか君たち…」

「桜木淳のダチの安西棗っす」
「三木浩和です」
「襟沢直也でーす」
「古沼雲雀です」

「どーも。学校は?」

「もう終わりました。かおりさんは大学は?」

「今日は講義がないのよ」

「そうなんですか」

「…桜木くんは?」

「あぁ用事あるみたいで」
「担任に呼び出されたみたいやったなぁ」
「また頼み事じゃない?」
「チェリーは頼まれたら断れない性質だからね」

「そっか…」

「ねぇかおりさんってチェリーのことどう思ってんすか」

「どうって。たまに手伝いにいく購買がある学校の生徒さん」

「たいして歳変わんないのに?」
「…たいしてって高一と高三の二歳と高二と大学生の二歳は違うのよ」

「…そうすっかァ?」

「…そうじゃなかったらいいんだけど。私なんてみんなからしたらおばさんでしょ?」

「いや購買のマドンナです」

「は?」

「みんな言ってますよ」
「購買のマドンナって」
「若いですよ。隣に購買のおばちゃんおるから尚更」

「なんか言ったかい」

「うわっ店の中にいたんすか」

「店の前でなに話してんだい」

「ちょっとね〜」

「おばちゃん、ちょっと彼らと話すから店よろしく」
「はいよ」

「「「「?」」」」

「ちょっと私の部屋あがってかない?」

「「「「はいっ」」」」

購買のマドンナの部屋に喜んでお邪魔する男子高校生が五人。


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