恋する天然兎
ほっとしている私を見て、ふーまくんは首を傾げた。
今の……
女の子より可愛かった。
「ふーまくんかわっ……」
“ふーまくん可愛い”って言おうとしたら、若葉ちゃんに口を手で押さえられた。
「むっ……わっ、若葉……ひゃん……。」
私は、必死に助けてと言おうとしても……
離してくれなかった。
「わかっばちゃん……死ぬかと思った。」
やっと離してくれた若葉ちゃんは、肩で息をしている私をじっと見つめた。
「……若葉……ちゃん?」