恋する天然兎
しーんとする教室。
私は、やっちゃったぁ…と思ってしまった。
でも…ふーまくんは、その場の空気を換えてしまうような事を言った。
「俺、イチゴオレじゃないし。」
……え?
「だから、甘くもないし、飲めないからな!!」
ふーまくん…それくらい、私にもわかるよ。
すると若葉ちゃんが私と、ふーまくんを見てこう言った。
「2人ともさ…何でそんなに天然なわけ?」
「「……はっ?」」
「ハモっちゃって、仲の良い事。」
私とふーまくんは、お互いに顔を見合わせ、ほんのりと顔を赤くさせた。
…のだが、
「天然は由莉だけで十分。」
「ふーまくんの方が天然だよね。」
何て、しょーもない言い合いを少ししていた。