恋する天然兎
でも……
「そっかぁ!おめでとう!!」
ふーまくんも好きだけど、若葉ちゃんも大切だから…
本当は泣きそうだけど…2人が幸せならそれで良いよね?
そんな思いを込めて言ったら、
ふーまくんがとんでもない事を言い出した。
「俺、付き合ってないし?」
付き合って…ない!?
「…若葉ちゃん?」
私が呼ぶと、にこっと笑った若葉ちゃん。
そして、私の方を向き
「嘘だよっ!!!」
安心して!!と言うように、優しく私の頭を撫でた。
嘘……?
―――そうわかった途端、今度は違う意味で涙が出そうになった。