♂見習いサンタ♀
指令の内容
『……方法はある。ワシが言う指令を達成出来たら卒業させてやるぞ』
『本当か!!!?』
俺は思わず身を乗り出してジジィに尋ねた
ジジィはゆっくりと「あぁ…本当じゃ」と答えた
無理だと思ってた卒業……
なのに卒業出来る
俺は拳に力を入れた
『絶対に達成してやる!!!』
『私もです』
『これ以上、落ちこぼれを卒業出来ないのは困るからな』
『俺も同感だよ』
俺の言葉に続けて、キララ、アキラ、ジュンが言葉を漏らす
どうやらみんな同じ気持ちらしい
『では…特別指令をお主らに与える』
ジジィはそう言ってリルル様に何やら指示を出した
リルル様は一度ため息を漏らすと、指を鳴らす
ため息を漏らした理由は多分ジジィに命令されたから気に食わないんだろう……
指を鳴らしたリルル様の手元にはさっきまでは何も無かったはずが、今では黒いファイルが握られていた
一体…何の資料だろう…?
『……このファイルで宜しいですか?』
『あぁ…146ページを開いてくれるかの?』
『………………………分かりました』
『今の間は何じゃ!!?』