チビッコ彼氏。




「返事、いつでもいいから。」



「え?」



「だから、お前が俺に惚れるまで待ってやるってことだよ!物わかり悪いなお前。」



「はぁ?それってあたしが絶対アンタを好きになるってこと?」



うん。と自信満々に頷く南波。



「そんなの絶対あり得ないでしょ。アンタこそ、自分の立場考えてから言いなよ。」



「いや、絶対お前は俺を好きになる。好きにさせる自信あるから。」



「え………」



「それだけ。じゃあ暗くなってきたし早く帰るぞ。送ってってやるから。」



「いいよ。南波」



「大丈夫だって。何もしねぇよ」



それだけ言うと南波は先をスタスタ歩いて行った。




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