リフレイン〜2nd Season〜

「朱里」




「……っ…」




俺は再び朱里の腕を引っ張り、抱き締めた。




鼻を掠める朱里の甘い香りに酔いしれそうになる。




「なぁ…元カレの代わりでもなんでもいいからさ。俺に傍にいさせてくんない?」




「元カレの…代わり……?」




朱里は震える声で呟いた。




「あぁ。朱里が苦しんでる姿なんて見たくねぇよ…」




そう言うと、俺は更に抱き締める腕の力を強めた。




「…け…んた……」




「好きなんだよ、朱里…。お前を苦しめる全てから守りたい」




あー、何キザなこと言ってんだ?俺は……




けど…
これが本心だからな。




「……っ…ワケ…分かんないしっ…!」




朱里はそう言うと、俺の背中に腕を回し、ギュッとしがみついてきた。




「ありがと…健太」




朱里は優しい声で言った。




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