恋心 ~Opposite Nature~




「くん。…山地くん」


うっすら目を開けると、加奈ちゃんが心配そうに俺を見ていた。


「大丈夫?私、職員会議行かないといけないから。少しあけるわね、ここ」

「…わかった」


加奈ちゃんとは保健室の先生で、俺のサボリを黙認してくれている唯一の人。

そして、中学時代の俺のことも唯一…知っている。


「失礼します。…あれ?佐々木先生居ないみたいです。先輩」


突然、二人の声が聞こえてきた。


「そうみたいだね。とりあえず、湿布取ってもらえるかな?」

「はい。どうぞ」


カーテンのお蔭で、二人とも俺の存在に気付いていない。


「ねえ、妃路ちゃん。きみ…彼氏とか居たりするの?」



男の方が突然、話し始めた。





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