恋心 ~Opposite Nature~
「あれ、山地くん。今日練習は?」
放課後誰も居ない教室に、岡崎が入ってきた。
「オフ。…何で知ってんの?」
「妃路から聞いた。山地くんがバスケ始めたって。ちょうど良かった。山地くんに話があったんだよね」
「俺に?」
不思議に思いながら、近くの椅子に腰を下ろす。そんな俺を見て、岡崎も近くに座った。
「山地くん、本当に修学旅行行かないの?」
「ああ」
「そっか。…妃路楽しみにしてたのに。山地くんと一緒に行けるって。妃路、活発なんだけど…ちょっと抜けてるところがあるというかさ…」
一体、何が言いたいんだ?
「どうしても行かないの?」
「ああ。行かない」
「…残念。じゃああたし帰るね」
突然、「あ…」と言って立ち上がる。
「山地くんの班、本当はあたし達の班じゃなくて別の班だったの。それを妃路がこっちに入れたんだよ」
「何が言いたいんだよ」
「別に。ただ、妃路がどんだけ楽しみにしてるのか伝えようと思って。じゃあね、山地くん」
大人しそうに見えて、言う事がズバズバ来る。ある意味、岡崎の方がわかんねえ。